KAIL体験談つづきその2 

土曜日のKAIL体験の続き。

武雄市の樋渡市長の話は、マシンガントークだ。
・思ったことはすぐやる。失敗すればやめればいい。

その話は著書にもあった。
が、
・退職率が高い。
というマイナス要因も高らかに話される。
マインド力を集中するのはむずかしい。
400人いる中の1割が退職、といわれた。

講演を頼まれる人というのは注目されることをしたとか、
なんらかカリスマ性のある方が多いわけで、
それらの方々のいい面ばかりインプットされる場面が多いのだけど、
あえて樋渡さんはそんなマイナス面も話される(きっとマイナスとは思われてないのでしょう)



彼は役所の意識を変えるために、日の当たらない人を登用した、という。
「日の当たらない人」=「問題発見型」の型ということらしい。
でも本当はそれが一番の登用なのではないか。
もちろん問題解決型は必要だが、与えられたものを解決する能力より、
地方自治体には(企業にも)問題を発見するとか、
どの問題が今絶対のものであるかを判断する能力が必要なのだと思う。

ちょうど、樋渡さんを迎える前に、話をしていたことだったのだけど、
「問題解決型」は与えられたことを遂行するには非常にいいのだけれど、ここに「それが正しいかを判別する力」があるかどうかは問いにくい。
そこで「問題発見型」の存在が必要になるわけだ。
「何を問題として発見するか」「何を問題と設定するか」の能力が問われる。
じゃあどんな人が「問題解決型」と規定できるか。
それは樋渡さんの言葉で言えば「パッションを持っている人」だそうだ。

でもそれは、わかる気がする。
「思い」はいろんなものを解決する力になるからだ。(と私は思うので)。

さて、樋渡さんの話に戻る。


知らなかったのだが、公務員のボーナスには松竹梅があるらしい。
そのボーナスは市長が査定しているらしい(武雄の場合)。
職員の顔と名前、状況は把握されているそうだ。
400人もいるのに、と私は思うが、彼に言わせると「400人くらいだし」だそう。

彼は晩御飯は職員のおうちで食べるそう。
アトランダムに職員の方のお宅を訪問されるという。
主婦の立場から言えば、そんなどこかの放送局みたいな晩御飯訪問みたいなのやめてよ〜!と思うのだが(笑)、
武雄という土地柄だからこそ成立しているのかもしれない。
そんなどっきり的なコミュニケーションが図れる街みたいだ。武雄って。
きけば、もともと政治的な関心がかなり強い土地柄のよう。
議会の視聴率がべらぼうに高く、
街では高校生に「市長頑張れ」とゲキをとばされるという。


そんな土地での彼のスタンスは、
・「Comfotable」(快適)な状況になるようにしたい。
・「オーダーメイドの政治」
・市長がいなくても意思決定できるようにし、縦割りではなく、担当を市長がきめ、副市長が担当する。
・職員を叱らない(副市長を叱る)
・メールで職員に指示しない(指示は福市長に)
・職員には「こうするからね」と指示ではないメールを出す。
・職員からのメールには即レスポンス。
・人には相談しない。
・当事者意識の人たちを応援する。

冗談も交えて話をされる樋渡さんだが、
本音も交えて話される。

2人の副市長さんには、これはと思うことは
相談されるそうだ。

彼らが納得し、トップは頑張っているということが理解されれば、
たとえその目論見が失敗したとしても、しっかり言えていれば理解されるということかな。


何回も彼の口から出たのは、
「首長は結果で判断される」ということば。
実際は、確かに、選挙という裁判で判決されるわけだ。
それを重々おわかりだからこそ、「その期間は出来ることをさせてほしい」という思いをお持ちなのだと思う。

著書にもあったが、いわれたことの中でひろっていくと、
・マーケティングは自分でする。
・50冊雑誌を読む。
・ファーストランナーになることが大切。
・武雄でブランドを作りたい。
・福岡との関係は、箱根と東京の関係。
・だから病院は必要。
・高品位な田舎を目指したい。

「困難なほうを選べといわれてきた。これはリスクが少ない。
今は全部リスクをしょえる。」

こんな風にいいきれる潔い首長。
私は自分が住む街の首長にこんなスタンスでいて欲しいと思う。

もちろん街のサイズはあるだろうが、
そこまで潔くリスクをせおう覚悟の首長はどのくらいいるだろうか。
言う言わないはもちろんあるが、
政治は身近にあるのだと再認識させられた樋渡市長の講演だった。



[ 2008/06/18 00:16 ] 地域づくり・ひとづくり | TB(1) | CM(0)

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